ネオヘアーです。
今回も、かつらの原価にまつわる話の続きを。
かつらは物価の低い諸国で作られていますので、
その原価は、工場により多少のバラツキはありますが、
いずれの場合でも、日本で数十万で売る程の額では決してありません。
工場により差が出るのは、良い原料にこだわっていたり、
植え方の技術が素晴らしかったり、納期管理が行き届いているなど、
理由は当たり前のことですので、
安かろう悪かろうというのはある程度言えると思います。
ただしそれは、日本で売られている価格から判断出来るものではありません。
各メーカーが価格を設定しますから、巷で販売される価格については、
必ずしも原価(=品質)と比例していない可能性はあります。
美容師さんがカットの練習に使うマネキンは、
昨今の人毛高騰で価格が跳ね上がり、逆に品質は落ちているそうです。
それでも一体約6000円(ベストセラーの商品です)しますので、
カットの練習にざくざく使うには少し高価ですが、
人毛100%ですから、かつらの原価を予測する材料にはなります。
(ただしこれらマネキンは大量に生産される「既製品」ですので、
一つ一つオーダーメイドで作られるかつらとは、かなり開きが出ます)
たとえば、原価1万円前後で作れるかつらがあるとして、
そこから更にレベルの高い工場に移ったり、品質を上げるなどして、
いろいろな要求を加えた結果、3万円くらいまで原価が跳ね上がったとします。
その時、1万円のかつらと3万円のかつらを手に取って比べてみて、
「さすがに金をかけただけのことはある」ということにはならないのが、
かつらの微妙なところです。
ところが、実際に髪をとかしてみたり、
シャンプーをしてドライヤーをかけてみたり、
カットをして自分でスタイリングをしてみると、
「なるほど違う」という点がいくつも出てくる筈です。
それが「かつらの精度」で、髪を分けた時の分け目の精度だったり、
髪の根元の立ち上がりであったり、
また数ヶ月使うにつれて劣化しますが、その劣化具合だったりします。
かつらは、目が肥えれば肥えるほど、わかってくることが増えます。
すぐにいろんなことに気づけない理由は、普通であれば、
数多くのかつらを経験することが難しいせいもあるのではないかと思います。
またわかってくるにつれ、後戻り出来ないのがかつらに対するニーズだと思います。
よくメールを戴く内容ですが、昔のご自分の写真を見て愕然とされた、
というご感想です。妙にもっさりしていたり、バランスが悪かったり、
当時は何とも思っていなかったのに、どうして今その写真を見ると、
違和感を感じるのだろう、というお話しですが・・・、
それは間違いなく、お客さまの目が肥えたからに他なりません。
かつらは、品質が命です。
ネオヘアーでは、今後も更なる品質追求を続けますので、
どうかご期待下さい。<(_ _)>