ネオヘアーです。
出張先で「かつらの価格」の話になることが少なくありません。
「宣伝(コマーシャル)費のせい」というご意見もあるようですが、
宣伝をしていないところでも高額で販売しているところは少なくないと思います。
日本国内でかつらがブームになったのは数十年前のことです。
当時は国内で髪が調達され、職人が手作業で製作していたのも国内でした。
そのためそれが高価なものであったのは当たり前ですが、
昨今は髪も製造もすべて物価の低い海外に委ねられています。
それはかつらに限った話ではなく、皆様良くご承知のように
製造業のほとんどに共通する手段となっています。
そんなふうに、かつらが僅か数分の一のコストで作れるようになった現代でも、
いざ販売する段になると、何故かそれが国内で作られていた当時の価格のまま販売されているのは矛盾があると私たちは考えています。
そしてこの業界は現代では珍しいことに、激しい価格競争もとくになく、
また品質の競争もあるようなないような微妙な状況を続けながら、
売り手主体の一方的な状況が続いていたように思います。
かつらは「簡単に手に取って」品質を比べたりしにくい
極めてまれな商品だからという側面もあります。
「誰かに相談しにくい」という心理も働きます。
それがインターネットの登場によって、徐々に崩れ始めました。
ネット上の口コミが「売り手主体」から
「買い手主体」にシフトする起動力になったのだと思います。
これもコスト面と同様、かつらに限った話ではなくなっています。
とはいえ、ネット上の情報を正しく判断することは
誰にとっても非常に難しい作業のままです。
以前こちらでも紹介しましたが、
クチコミサイトに書き込みを行う専門の業者も出始めていますし、
従来から続く「デマ書き込み」はネットの構造上容易に発生します。
検索結果を「外部リンクを増やす」方法で売る業者も多く存在します。
たとえ実際に店舗に乗り込んで品質を確かめてみても、
それが自分の製品にどれだけ反映されるかは未知数です。
製品の完成度は、設計する担当者にも大きく左右されます。
メーカーが製品を作る工場によっても、精度は大きく変わります。
「良いメーカーに辿り着き、良い製品を手にすることがとても難しい」のが、
かつらを必要とされる皆様を悩ませてきた大きな問題であることを、
私たちは肝に銘じて、今日も仕事を続けます。
今日もスタッフ一同、皆様からのご利用を心よりお待ち致しております。