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結び目の脱色

ネオヘアーです。
今日は「結び目の脱色」についてです。

東洋人の黒髪(もしくは茶色の髪)は、
レースに結びつけると黒い粒になって目立ってしまいます。

(西洋人の金髪~銀髪は結び目が目立ちません)

そのため結び目を脱色をする必要がありますが、
この時に用いる薬剤は、「染料を入れた髪」を
綺麗に脱色出来るように配合されています。

(かつらに用いられる人毛は、通常最初に色が抜かれ、
色持ちを良くする目的で染料を入れます。
指定の色に染められた髪はレースに結びつけられ、
その後で結び目の脱色が行われます)

染料を入れる前に行われる脱色は、
素材である髪から徹底的に色を抜きます。
この行程は、煮沸等の高温処理がなされるため、
髪素材には出来ても、製品そのものには行えない方法です。
(レースやスキン素材、他への影響が出てしまうため)

髪素材に染料を入れた場合は、
レースに結びつけた後で脱色をしても、
入れられた染料の状態がわかっていますので、
用いる薬剤をそれに見合った配合をすることで、
結び目の脱色が比較的安定して行えます

問題は「染料を入れない髪」で製作した場合です。
髪素材の色を活かしたまま微調整をし、レースに結びつけられた場合は、
結び目を綺麗に脱色出来るケースと、そうでないケースに分かれます。

結び目の脱色に用いられる薬剤は、
「染料を入れた髪」にちょうどよく配合されています。

「染料を入れない髪」にその薬剤を用いた場合、
通常であれば「染料を入れた髪」よりもスムーズに脱色出来る筈ですが、
まれに結び目の脱色が綺麗に仕上がらない場合があることがわかっています。

理由は、髪素材の持ち主がヘアカラーを施していた場合だそうです。

工場で用いられる染料は、煮沸をしながら染める方法で使われる染料ですが、
一般のヘアカラーは(まさか人頭を煮沸出来ませんので)
常温で染まるタイプの染料です。
この染料の違いが、脱色の段階で仕上がりに影響を及ぼすのだそうです。

「染料を入れない髪」の結び目の脱色がうまく仕上がらない場合は、
最初の行程で用いる「素材を脱色する薬剤」を使えばいいのでは?
というご意見もあると思いますが、先の説明にもありましたが、
素材に対して行われる脱色は高温処理が伴っているため、
出来上がった製品には同じ方法を用いることが出来ません。
(レースやスキン素材、他への影響が出てしまうため)

「染料を入れない髪」にも適した配合で
脱色の薬剤を作ることは、理屈の上では可能だと思いますが、
ちまたには幾通りものヘアカラーが存在しています。
そのどのタイプにも適した配合にすることはとても難しいと聞いています。

製品をご自分や美容室等で少し明るく脱色されるご予定のないお客様や、
結び目の脱色を重視される場合は是非、「染料を入れた髪」でご注文下さい。
製品の色持ちが良く、もちろん自然な色で仕上げています。

今日もスタッフ一同、皆様からのご利用を心よりお待ち致しております。