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品質とセルフチェック

ネオヘアーです。
少し前ですが、美容室に行った時に面白いことがありました。

不審なまなざしでネオヘアー製品をいじりながら、
「品質、上がった?」と美容師さん。
「いえ。同じですが」と私。
どうかしたんですか、と訊くと、
いつも見ている他のお客様の製品と随分違う、と言うのです。

髪質はもちろん、髪の植え方(根元の立ち上がりや、髪の流れです)がおかしいと、
どんなに美容師さんが頑張っても、自然なスタイルを作ることが難しいので、
「どうせかつらだからね~」という話になってしまっているようでした。

「ウチは、品質は変わっていませんね」と念押しすると、
「でも、あのお客さんの製品は云々」と、実例が出てきます。

それで私はピーンと来ました。
「その方は、随分前からネオヘアーは使っていません」
「そうなの?」
となり、なーんだというところで終わったのですが。

以前美容師さんが練習に使うカットマネキンの話を書きましたが、
良いマネキンは髪質も良く、植え方も人間に即した物になっていて、
そうでないと練習にならないので、高価でも品質の良い物を使うそうですが、
かつらも同じで、ただ髪があればいいというものではないので…。

たとえばネオヘアー製品とそうでないものを手にとって比べ、
「確かに少し違うな」と思われるかもしれませんが、
それは少しではなく、全然品質が違うんです。
わかってくればくるほど、その違いの重要性が身に染みてきます。

よく後戻り出来ないと言いますが、良い品質を知れば知る程、
何が自然かということが具体的にわかってきます。
ただしそれには年数と製品の数、品質で経験値を積む必要があるので、
一朝一夕に気づけるところではないかもしれませんが。

私たちがお薦めする方法は、時々写真を撮る方法です。
鏡の中のご自分に慣れてしまっている場合はとくに、
写真のご自分を見て、不自然になっていないかどうか観察して下さい。
そしてその写真を、製品が新しくなってカットが終わった後で、
是非また見直してみて下さい。
あまり神経質になるのもどうかと思いますが、悪い方法ではないと思います。

(タレントさん達は、ご自分の装着状態を物凄くチェックしています。
ドラマの撮影時にはカットごとにモニタで確認をしますし、
一般の方の観察の仕方とはケタが違ってきます。
客観的に見ることは難しいことですが、
かつらと付き合う上ではとても重要なポイントになってきます)