「ベビーヘアー」は大変細く、
とても弱い人毛です。
「産毛」のように生え際に用いる目的で
一時期注目されたことがありましたが、
実際にはレースに強く結びつけることが出来ず
（切れ毛になってしまいます）、
結びつけてもすぐに摩耗して
抜け落ちてしまうため、
現実的に使用することが難しい素材です。
生え際の産毛を再現する目的で
強度のある人工毛を用いる方法も検討されましたが、
人工毛は結び目の脱色が出来ませんので
生え際への実用には至りませんでした。
「ヴァージンヘアー」は加工処理されていない人毛、
という誤解がありますが、かつらに用いられる人毛は
通常加工処理が施されています。
（キューティクルをはがし、染料を入れて
最後にコーティングを行います）
髪原料を採取する際、採取される髪は
年齢によって管理されることはありませんので、
「若い女性の髪」とは限らないのが実情のようです。
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