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スイスレースとフレンチレース

ネオヘアーです。
今回は「スイスレースとフレンチレース」について書きます。

スイスレースは、とても柔らかい繊維で出来ているので、
肌にのせた時によく馴染み、フレンチレースに比べ目立ちません。
そのためフェイスラインに用いるのですが、問題は耐久性です。
繊維の柔らかさのため、非常に脆く、使用するにつれ
バサバサにほつれたり破けたりします。

その点、フレンチレースは耐久性のあるレースといえます。
欠点はスイスレースと比較し、繊維が若干目立つこと。
(化繊のようなテカリも含まれます)
ただしその分繊維が強いので、髪の流れを作り込みながら植えることが出来ます。
※スイスレースは繊維が弱いため、髪の重さに負けたり、
ちょっとした力加減で繊維自体が捻れてしまい、
髪の根元の立ち上がりや、毛の流れをうまく作り込めません。
頭頂部を含む他の部位にスイスレースを用いない理由は、
毛流のコントロール、そして根元の立ち上がりが得られないためです。

生え際を出す必要性がなければ、スイスレースに頼らず製作する方法も有効です。
レースの余白を工夫したり、テカリの少ないテープを用いることで、
フレンチレースでもある程度精巧な装着は可能です。

また、全頭タイプの製品にスイスレースを用いる場合、
製作中に破損がおこるケースがあり、納期が保証出来ません。
製品は髪を植える作業中に、スタンドにピンで留められた状態になりますが、
ピンを刺したところに負荷がかかるため、全頭タイプではその面積や毛量により、
部分タイプの製品に比べ負荷が大きく、破損しやすい点が挙げられます。
(破損した場合は、部分的に作り直しをしますので、その分納期が遅れてしまいます)

ネオヘアーでは、このスイスレースを現在改良中です。
もう少し繊維を強くし、耐久性を上げるとともに、
髪の立ち上がりや毛流を実現出来るようにすること。
それに伴い繊維が目立ってしまっては意味がないので、
その辺りのバランスをテスト中です。
(完成時には、このブログやサイト上で発表します)

是非、ご期待下さい。<(_ _)>