ネオヘアーです。
今回は「人工皮膚」について書きます。
「人工皮膚」は、従来のかつらに用いられたベース素材の場合、
そのままでは頭皮のように見えなかったので、
分け目などの特定部分だけに用いられたのが始まりです。
最新のレースタイプでは、レース部分が全て頭皮のように見えます。
ただし地毛がある場合、処理をせずにレース製品を装着すると、
レースからうっすらと地毛が透けてしまうため、
従来とは逆に、地毛を隠す目的で「人工皮膚」素材が用いられます。
人工皮膚で最新の素材は、インジェクションレースです。
インジェクションレースは、最上層が「シルク製のスキン素材」で出来ています。
レース製品をお使いの方はおわかりになると思いますが、
レースに髪を結びつけた場合、その部分が黒く粒になり目立ちますので、
製品の裏から非常に強い薬品で脱色を行います。
インジェクションレースでは、レースに植えられた髪を
もう一度「シルクスキン」に通す(=インジェクション)ことで、
レースの上にシルクスキンが重なる複数層構造になるため、
結び目の脱色を必要とせず、同時にレースの下が透けない構造となります。
インジェクションレースは日進月歩で、
元々精巧な仕上がりでしたが、現在は薄さを実現しています。
地毛を処理せずに製品をお使いになりたい場合に、
現状で最も自然な見栄えを獲得出来る素材です。
欠点は、通気性に乏しいこと。
そのため、あまり広範囲に設置しない方が得策です。
(複数層構造のため、頭の弧度(=カーブ)を再現する上でも、
面積はあまり大きく設置しない工夫が必要です。
→ フィット感を損なってしまうため)
円形脱毛症など、地毛のある部分に処理を加えたくない場合に、
主に頭頂部をインジェクションレース仕様で製作します。
髪の立ち上がり、つむじの自然さ等、これまで以上の仕上がりが得られますので、
ご要望のお客さまは、是非ネオヘアーにご相談下さい。
スタッフ一同、心よりお待ちしております。<(_ _)>