ネオヘアーです。
今回は「かつら工場」についてです。
かつら工場は、主にアジアの物価の低い地域に集中しています。
世界中のかつらメーカーから製造が委託されていますが、
理由は単純に「コストが抑えられるから」です。
かつらメーカーは国内だけでも無数にありますが、
自社工場を持っているのは、私が知る限り3社くらいだと思います。
その内1社は国内で機械植えをしており、ある程度のコストダウンが可能ですが、
更に良い製品を作るにはどうしても手作業に頼るしかなく、
手作業で行うには、やはり物価の低い諸国へ足を伸ばす必要があります。
(残りの2社はそれぞれ、そうした物価の低い諸国に工場を持っています)
つまり、ほとんどのかつらメーカーが
現地の工場に製造を委託していることになります。
ネオヘアーも委託をしていますが、
一つの工場と長く付き合っていると、いろいろな情報が入ってくることがあります。
具体的に名前は出せませんが、結局ほとんどのメーカーが工場を転々とし、
より安いところと取引をしようというのが本音らしく、
工場同士も実は連携があるようで、他社の秘密は漏らさないのが原則ですが、
「あそこがいくらでかつらを作れと言うんだ。冗談じゃない」
「滅茶苦茶なことを言ってくる。何様だと思っているんだ」という話は、
つまり「某日本のメーカーが無理難題を吹っかけてきた」という苦情ですが・・・、
確かにその値段でかつらを作って、あの値段で売れば、
さぞ面白くてやめられないでしょうねと、私が聞いても呆れた内容でした。
(大手メーカーの話ではありません。念のため)
ましてやそこがクリーンなイメージで世間にアピールしているのを見ると・・・、
何ともいえない気持ちになります。
かつらメーカーは、クリーンなイメージを売り物にしたり、
偽善的な言葉や広告を打ったり、各方面に取材要請を飛ばし続けたりしながら、
あまりにも好ましくない営業を長年続けてきました。
よく「宣伝費がかさむから、かつらが高い」という見解を聞きますが、
かつらに限らず、どの業種でも宣伝をするのは当たり前ですから、
その宣伝に経費が割かれるのは、私は少しも悪いと思いません。
そうではなく、それを差し引いても「かつらの価格はおかしすぎる」のが、
私たち・ネオヘアーの出発点でした。
今時テレビコマーシャルをやっていれば信頼出来るかと言えば、そうではなく、
取材がこれだけありますと言っても・・・、
どれだけ売り込んだんですかという話になります。
少し前に某割烹料理店の騒ぎもありましたが、企業の実態は、
外から見た印象とは大きくかけ離れていることが日々露見されています。
製品の品質は、手にとって使ってみて初めてわかるものだと思います。
それは宣伝では絶対にわかりませんし、メディアを見てもわかりません。
(サイトの画像でもわからないと思います)
結局、工場と仲良くできないメーカーは転々とするしかなく、
品質は一定しませんし、メーカー独自の工夫も一昔前のかき集めに過ぎません。
ましてや品質を上げるどころか・・・、
メーカーがコストを下げることに躍起になっているとなれば、
お客様にとって良い物を作ることは、更に難しくなってきます。
メーカーの仕事は、もっと優れた製品作りを実現出来るよう、最新の素材を探したり、
技術的な細かい点を打ち合わせるなど、やるべきことが毎日山のようにあります。
経営者として、コストを下げることに躍起になるのではなく、
メーカーとして、更に品質を上げたいんです。
連日タレントさんたちからも、かなりレベルの高いご要望を戴きます。
私たちは、それら全てをクリアしたいと思っています。
そしてそれを廉価に販売するためになら、
経費のかかるあらゆることは避けたいと思っています。
みなさんにご満足戴ける製品を作り続けることだけが、ネオヘアーの目標です。
是非、ご要望をお聞かせ下さい。お待ちしております。<(_ _)>